国連がAI・ロボット動向を監視する常設組織設置へ



(写真は国連広報センターから)
 

国連がAI・ロボット動向を監視する常設組織設置へ

[Forbes JAPAN]Forbes JAPANによると、人工知能とロボットの普及・拡大に備え、超国家的団体も新たな動きを見せています。英ガーディアンは、国連がAIおよびロボットの導入による大量失業、また戦争勃発の脅威を監視する常設組織を、オランダ・ハーグにて設置・運営することにしたと報じました。
 

名称は「人工知能・ロボットセンター」

同組織の名称は「人工知能・ロボットセンター(Centre for Artificial Inteligence and Robotics)」です。AIおよびロボットが人間の仕事を奪うリスクや、犯罪集団もしくは“ならず者国家”による自律ロボット兵器の展開を想定し、動向を集中的に監視していくといいます。なお国連は今年初め、同オフィス開設のためにオランダ政府と協定文を締結し終えています。

国連地域間犯罪司法研究所(Interregional Crime and Justice Research Institute)に所属するIrakli Beridze戦略諮問官は、メディアの取材に答え「複数の国連組織がロボットおよび人工知能に関するプロジェクトを推進しており、自律ロボット兵器関連の専門家のグループなども活動しています。しかし、それらすべての取り組みは一時的なものに過ぎない」とし、今回設立されるセンターが、常設組織という点で、従来の組織とは一線を画すと説明しています。

また、Beridzeは「これから設立されるセンターは、国連の目標を実現するために貢献する」とも述べています。今後、関連業界、学術研究機関、市民社会団体、政府の関係者らを中心に、専門家ネットワークを構築することを主眼とし、国連が追求している持続可能な開発目標に新しいテクノロジーが貢献できるか否か探求していくということです。そのための具体的なプロジェクトを開始する予定であり、決して構想だけでは終わらないと明言しました。

今年8月には、テスラ・モータズのイーロン・マスクCEOなどAI・ロボット分野のリーダー100人余りが、兵器にAIを搭載することで“負のイノベーション”が起こる可能性があると懸念を表明しました。彼らは、国連が人工知能ロボットの危険性を防ぐために行動をすべきだと主張したが、今回、それが実現する形となります。
 
出典:Forbes JAPAN