人工知能は化学反応の結果を予測する



(写真はIBM Researchから)
 
[IEEE Spectrum]によると、IBMの人工知能ソフトウェアは、原子や分子を文字・言葉として考えることで、コンピュータの使用言語を翻訳して有機化学反応の結果を予測し、新薬の開発をスピードアップする方法を採用しています。

過去50年の間、科学者はコンピュータに有機化学反応の結果を予測するのに役立つように、化学の仕組みをコンピュータに教えようとしました。しかしながら、有機化学物質は非常に複雑であり、そのシミュレーションは時間がかかり不正確でした。

代わりに、IBMの研究者は、言語を翻訳するために通常使用される種類のAIプログラムを採用し、それを有機化学向けに適用しました。「英語をドイツ語や中国語に翻訳するのではなく、数十万または何百万もの化学反応を見て、有機化学の「言語」の基本的な構造を学び、可能な有機化学反応の結果を予測するものです」とチューリッヒのIBM Researchの共同研究者、Teodoro Laino氏は述べています。
 
また「今後は化学者が有機化合物の新しい合成経路を設計するのを手助けしたいと思っています。医薬品やその他の複雑な有機化合物を合成することは、しばしば困難な作業であり、30〜40ステップを必要とする場合があります。そこでこれを短縮していきたいと思います」とTeodoro Laino氏は述べています。
 
出典:IEEE Spectrum